キダチアロエ

おもな効能
  • 抗炎症作用
  • 健胃整腸作用
  • 血糖値を下げる作用
説明

アロエの種類は世界中で500種類あるといわれていますが、有効性のあるアロエは10種類程度です。日本で健康食品として利用されるのはキダチアロエとアロエベラの2種類です。

キダチアロエとアロエベラの有効成分の大部分は葉皮に含まれ、葉肉の半透明な部分には抗炎症作用や保湿成分などが含まれていますが、ほとんどは水分です。日本ではキダチアロエが原料として利用され、輸入品ではアロエベラが多く使われています。

しかし、日本では葉皮に含まれているアロインは医薬品として登録されているので、アロエベラについてはアロインの含まれている葉皮は取り除かれて、葉肉の半透明な部分しか食品としては使えないのです。しかし、キダチアロエについては薬事法では食薬区分に分類されて、医薬品としてみなされていないのでキダチアロエを原料とする健康食品には葉皮の部分も使われています。

キダチアロエの葉皮に含まれるアロインという成分はアロエの独特な苦味の成分です。アロインは胃の活動を活発にするだけでなく、便秘の改善にも効果があります。アロインは大腸では善玉菌の働きを活性化し、腸管からの水分の分泌を増やして便を柔らかくし、さらに腸のぜん動運動を促すのです。キダチアロエにはアロインの他にもアロエエモジン、アロエニンなどの健胃作用のある成分が含まれています。

キダチアロエに含まれるアロエカルボキシペプチターゼは抗炎症作用があり、傷の痛みや浮腫の原因のひとつとなるブラジキニンという物質を分解する働きがあります。また、アロエレクチンは細胞分裂を活性化して火傷の痕を早くきれいに治すのを助けます。

また、キダチアロエに含まれるアルボランAとアルボランBという成分はインスリンの分泌を促して血糖値を下げる作用があります。糖尿病治療で投与されるインスリンよりも効果が持続することも確認されています。

その他にも、キダチアロエには多様な有効成分が含まれています。アロエチンは抗菌、美白に、アロエウルシンは抗菌、抗潰瘍に、アロエマンナン、アロミチンは抗腫瘍、免疫活性などの作用があるとされ、サポニン、ムコ多糖体やビタミン類などの作用と相まってキダチアロエの多彩な効用を生み出しています。

有効性

健常人男女にキダチアロエ粉末錠を服用した群と偽薬を服用した群において、服用してから30分後に日本酒を飲ませ、30分後と60分後の血中アルコールとアセトアルデヒドの濃度を調べたところ、キダチアロエを服用した群のアセトアルデヒド濃度が低かったという報告があります。

内服薬などの治療を受けていない糖尿病患者72名にアロエベラを42日間投与したところ、血糖値と中性脂肪値の低下がみられました。また、血糖降下薬で治療中の糖尿病患者にも同様の効果がみられました。

胃潰瘍患者60名を対象にした臨床試験では、アロエ由来の多糖類を服用した群において胃粘膜の修復が早く行われました。

摂取方法

生葉では成人の1日の摂取量はキダチアロエの葉で15g、アロエベラでは60gが適量とされています。個人差があるので少量から始める必要があります。
健康食品などを利用する場合も適量よりも少量から始めるようにした方がよいかもしれません。

副作用

過剰摂取による下痢や腎臓障害の可能性があります。