カルニチン

おもな効能
  • 運動時の体脂肪減少の効率向上
  • 心疾患における症状の改善
  • 人工透析患者の貧血の改善
  • アルツハイマー病の改善
  • 認知機能障害の改善
説明

体内に存在するカルニチンのほとんどは筋肉細胞に存在し、エネルギー代謝に関与する物質です。

カルニチンは体内でリジンとLメチオニンの2つのアミノ酸から合成されますが、合成量はわずかであり、さらに年齢によって生成量は低下することが知られています。牛肉、羊肉などの赤身の肉に豊富に含まれ、カルニチンの大部分は肉を食べることによって補給されています。

カルニチンは重要な栄養素として位置づけられていますが、最近の食事の傾向として脂質からのエネルギー摂取の割合が高いのでカルニチンが不足している可能性もあります。また高齢者は体内の産生量の低下と、肉食の減少などによって不足しがちになると言われています。

ミトコンドリアは脂肪酸を燃焼させて生体活動に必要なエネルギー物質であるATPを産生しています。カルニチンは細胞膜からミトコンドリアに脂肪酸を運搬する働きをしています。また、エネルギー産生に必要な補酵素を細胞内に維持する役目もしています。

カルニチンの経口摂取による脂肪燃焼の促進が確認されているので、ダイエット分野の健康食品に利用されています。

慢性消耗疾患ではカルニチン不足になるため欧米では心臓病患者などに利用されてきました。慢性心不全、人工透析患者ではカルニチンの減少がみられるので、補給的観点から摂取されています。

体内のカルニチンの約1割はアセチル化されたアセチルカルニチンの状態で存在し、アセチルカルニチンは血液脳関門を通過することができ、脳にまで到達することができ、アセチルコリンの量を増やすことができます。アセチルコリンは神経伝達物質であるので、脳の認知機能障害の改善が期待されます。

有効性

カルニチン摂取による脂肪の減量、筋肉量の増加による体重減少や疲労の減少などが示された論文がいくつかありますが効果が認められないという結果もあります。

100歳を超える高齢者の血液中のカルチニン濃度が高いという例があり、また高齢者のエネルギー代謝や脳の神経伝達物質の機能を改善することができたという論文もあります。

カルニチンを補助的に利用して心臓疾患の症状の改善に効果があることが示されています。カルニチンを摂取している人が激しい心臓発作や胸痛、不自然な心臓の鼓動を示さない傾向を報告する論文がありますが、そうでない結果を示すデータもあります。

摂取方法

ダイエットなど体脂肪の減少を目的とするなら、運動前の摂取が効果的です。

副作用

カルニチンは医薬品として長く使われてきました。また体内でも生成される成分なので安全性には問題がないとされています。