クロム

説明

クロムには3価クロムと6価クロムがあり、自然界に存在するのはほとんどが3価クロムで、6価クロムは人為的に作り出されたもので強い毒性があります。

生体内に存在するクロムの量は極微量ですがインスリンの作用を助ける働きがあり、正常な糖代謝の維持に欠かせないミネラルです。また、コレステロール、結合組織、たんぱく質などの代謝の維持にも関係しています。

クロムは吸収率の低いミネラルですが、食品の加工、精製に伴ってクロムの含有量が低下することが問題になっています。小麦や米は精製によって90%異常のクロムが失われてしまいます。また、精製された砂糖や炭水化物の多い食生活はクロムの体外排出を促進してしまいます。

クロムの不足は糖代謝や脂質代謝の異常、末梢神経障害、角膜障害などが起こります。また、クロムは吸収されにくいので過剰症が問題になることはほとんどありません。長期の過剰摂取などの場合は嘔吐、下痢、腹痛、腎尿細管障害、肝障害などが起こることもあります。

微量ミネラル食事摂取基準(厚生労働省2010年版)