コラーゲン

おもな効能
  • 肌の老化防止による美容効果
  • 変形性関節症、慢性関節リウマチの症状改善
  • 骨強度の増加
説明

コラーゲンは皮膚、じん帯、腱、骨、軟骨、血管などを構成するたんぱく質で、人の体を構成するコラーゲンの量は全たんぱく質の約30%を占めています。その内の約40%は皮膚に、約20%は骨や軟骨に存在し、その他血管、内臓などを構成し全身に広く分布しています。

コラーゲンは細胞の間を埋めるように存在し、細胞間マトリックスを形成し、細胞同士を結びつける働きをしています。コラーゲン線維は様々な結合組織に力学的な強度を与え、骨や軟骨の弾力性や強度の増加、皮膚のハリや弾力性に役立っています。皮膚では線維芽細胞、軟骨では軟骨細胞、骨では骨芽細胞でコラーゲンは作られています。

たんぱく質であるコラーゲンはアミノ酸で構成されグリシンが30%以上を占め、プロリンおよびヒドロキシプロリンが21%、アラニンが11%で構成されています。通常たんぱく質はアミノ酸にまで分解されて、腸管から吸収されます。コラーゲンもアミノ酸に分解されて吸収されるので、アミノ酸を必要とする組織の構成に使われ、肌の美容目的で経口摂取したコラーゲンはそのまま吸収されて肌のコラーゲンに使われるとは限りません。

しかし、ヒドロキシプロリンはコラーゲン特有のアミノ酸で、ヒドロキシプロリンの血液中の濃度が高い状態が長時間続くと線維芽細胞を刺激してコラーゲンの再生を促進することが明らかとなりました。コラーゲンの再合成にはリシンやビタミンC、鉄などが欠かせません。ビタミンCの欠乏症は正常なコラーゲンが合成できなくなり壊血病を引き起こします。

紫外線などにより発生する活性酸素は皮膚のコラーゲンを変質、分解します。また加齢によって線維芽細胞の合成能力が低下すると、分解される量に追いつかず、皮膚にたるみやシワが発生し皮膚の老化が起こります。またコラーゲンが糖と結びつく糖化反応によって、コラーゲンが変質し、褐色色素が生成され皮膚の黄ばみやくすみが生じ透明感が失われます。このコラーゲンの糖化も皮膚の老化の原因とされています。

変形性関節症や慢性関節リウマチなどの関節疾患の症状がコラーゲンの摂取によって改善されるという報告があります。ドイツの臨床試験では52名の変形性関節症の患者に1日10gのコラーゲンを2ヶ月間投与して患者の半数に改善がみられたということです。米国の臨床試験では慢性関節リウマチ患者で症状の改善するという結果が報告されています。

骨の破壊を抑制するカルシトニンという薬とコラーゲンを同時に骨粗しょう症患者に投与すると、カルシトニン単独で投与した場合よりも骨の分解を抑制することが確認されています。

摂取方法

ビタミンCなどと併用して継続摂取することで効果が期待できますが、関節疾患の症状改善を目的とするならグルコサミン、コンドロイチンとの併用が効果的です。

副作用

用法、用量を守れば副作用はないとされています。大量に摂取した場合などで過敏症やアレルギー症状が表われることがあります。