説明

銅は人の体内には約80mg存在し、約50%が筋肉や骨に、約10%が肝臓に分布しています。銅は鉄と共に造血にかかわるので貧血予防に欠かせないミネラルです。また、たんぱく質と結合して広範な酵素反応にかかわっています。

銅は赤血球のヘモグロビン中には存在しませんが、ヘモグロビンの合成に欠かせない元素です。また、多くの銅は特定のたんぱく質と結合して銅酵素や諸反応の触媒として働き、鉄の代謝や輸送、活性酸素の除去、神経伝達物質の代謝などに重要な役割を果たしています。

銅は鉄の吸収を助けるため、不足すると貧血のような症状が表われることがあります。また、白血球の減少や骨の異常、まれに成長障害、心血管系や神経系の異常、色素沈着の減少、筋緊張低下、骨粗しょう症、免疫機能の低下、コレステロールや糖の代謝異常などがみられることがあります。しかし、銅は要求量が少なく、食品中にも豊富に含まれているために不足することはまれです。

銅は先天的な代謝障害以外で過剰摂取になることはほとんどありません。慢性的に過剰摂取すると肝硬変や黄疸などの中毒症状が現れることがあります。

微量ミネラル食事摂取基準(厚生労働省2010年版)