グルコサミン

おもな効能
  • 変形性関節症や関節炎の予防、改善
  • 関節軟骨の再生
説明

グルコサミンは動物の結合組織を中心にあらゆる組織に存在しています。特に軟骨に多く存在するヒアルロン酸やコンドロイチンなどのムコ多糖の構成成分となっています。

グルコサミンが変形性関節症や関節炎において、抗炎症作用によって痛みを軽減し、軟骨の修復、再生を促して症状を改善する効果があることが確認されています。

通常グルコサミンのサプリメントはカニやエビなどの甲殻類の甲羅に含まれているキチン質を原料に作られていますが、植物由来の発酵グルコサミンのサプリメントもあります。

有効性

2001年医学雑誌「ランセット」に掲載された臨床試験では、212名のひざの変形性関節炎患者を106名の2群に分けて3年間かけて行われました。一方の群は1日当り1500mgのグルコサミンを摂取し、他方は偽薬を摂取して開始時と1年後、3年後のひざの軟骨の厚さを測定しました。

偽薬の群では3年後に厚さが平均0.31mm減少していましたが、グルコサミンを摂取した群では3年後で平均0.06mmの減少しかみられませんでした。長期のグルコサミン摂取が関節炎の進行を抑制することが確認されました。

アメリカ国立衛生研究所の臨床試験では変形性関節症患者1600名を5群に分けて行われました。
偽薬を摂取する群、グルコサミンを1日1500mg摂取する群、コンドロイチンを1日1200mg摂取する群、グルコサミンとコンドロイチンをそれぞれ1500mg、1200mg摂取する群、変形関節症に使用される医薬品であるセレコキシブを1日200mg摂取する群で24週間行われました。

偽薬の群と比較してセレコキシブを摂取した群は明らかな改善がみられ、グルコサミンとコンドロイチンを合わせて摂取した群がセレコキシブを摂取した群についで改善が認められました。

摂取方法

1日当り1000mg~1500mgを継続摂取することで効果が期待できます。
コンドロイチンとの併用によって関節症の症状改善の効果が高くなるといわれています。

副作用

適切に摂取するならば問題はないとされていますが、グルコサミン摂取による血糖値、血圧、血中コレステロールの上昇が考えられるので、糖尿病、脂質異常症、高血圧のリスクがある人は注意して摂取する必要があります。

注意

血液凝固阻止剤と同時に摂取すると、血液凝固阻止剤の作用が異常に強くなるリスクが指摘されています。
甲殻類を由来とするグルコサミンを利用する場合には、甲殻類アレルギーのある人は注意が必要です。
妊娠中、授乳中の安全性はデータが十分でないので使用は避けた方が良いでしょう。