マグネシウム

説明

マグネシウムは生体内では約59%が骨に存在し、約40%が筋肉や軟組織、そして残りの約1%が細胞外液に存在しています。血中のマグネシウム濃度は一定に保たれ、不足すると骨に貯えられたマグネシウムが遊離します。また、食物から摂取したマグネシウムは小腸から吸収されますが、過剰摂取しても腸管からの吸収が抑制され排泄されます。医薬品やサプリメントなどで大量に摂取した場合などでは下痢を起こすことがあります。

マグネシウムはカルシウムやリンと共に骨を構成する重要な成分です。また、骨の弾性維持、神経伝達、体液のpH維持、ホルモン分泌、筋収縮など多くの機能に関与しています。さらに、マグネシウムは生体内の300種類以上の酵素反応の補酵素として働いています。したがって、多くの生合成や代謝に不可欠なミネラルなのです。

マグネシウムの欠乏は骨粗しょう症、神経疾患、精神疾患、不整脈、心疾患、筋肉収縮異常などを引き起こしますが、通常の食生活で不足することはまずありません。しかし、マグネシウム喪失性利尿薬や生活習慣病、アルコール中毒などによって腎臓からの排泄が増加し、マグネシウムの不足が起こることがあります。

また、マグネシウムはカルシウムと拮抗的に働き、カルシウムの摂取量に対してマグネシウムが相対的に不足することが、種々の疾患の誘因とされるので、カルシウムとマグネシウムの摂取量は2:1が理想とされています。


多量ミネラル食事摂取基準(厚生労働省2010年版)