モリブデン

説明

モリブデンは人の体内では9mg以下の極微量が存在し、肝臓と腎臓に多く骨や皮膚などにも見られます。肝臓と腎臓のモリブデンは最終老廃物である尿酸への酸化還元反応を触媒する酵素の構成成分となっています。

モリブデンは通常の食品に多く含まれているので、充分に摂取することができます。また、他の重金属と比べても毒性が低いために過剰症が問題となることはほとんどありません。

モリブデンの不足はまれですが、頻脈、頻呼吸、頭痛、悪心、嘔吐、昏睡などの症状が現れたとの記録があります。

過剰に摂取しても速やかに排泄されるため過剰症が問題になることはありませんが、モリブデンの急性中毒では下痢を伴う胃腸障害から昏睡状態、心不全により死に至るともされ、慢性中毒では関節痛や高尿酸血症などの通風に似た症状が起こることがあります。

微量ミネラル食事摂取基準(厚生労働省2010年版)