桑の葉

おもな効能
  • 糖尿病の予防、改善
  • 食後血糖値の上昇抑制
説明

桑の葉はクワ科の落葉樹で、古くから蚕のエサとして利用されていました。桑の葉をお茶として飲む習慣もあり、枝や根の皮、桑の実などは漢方薬としても使われてきました。健康食品としてはお茶、錠剤、カプセル、青汁などがあります。

桑の葉は食後の血糖値の上昇を抑制し、糖尿病の予防、改善効果が注目されています。また、桑の葉にはフラボノイド類や食物線維が含まれているので高血圧の改善、中性脂肪値やLDLコレステロール値を下げる、肝臓、腎臓機能の改善、腸内環境を整える効果があるとされています。

桑の葉の血糖値の急上昇を抑制する有効成分としてはDNJ(1-デオキシノジリマイシン)が知られています。DNJは小腸での糖の吸収を抑制する働きがあります。糖の分子の集まりである炭水化物は小腸に到達するまでに糖の分子が二つ結びついた二糖類にまで分解されます。

小腸は二糖類のままでは吸収できないので、α-グルコシダーゼという酵素の働きによって単糖類に分解して吸収します。桑の葉に含まれるDNJはα-グルコシダーゼと結びつくことによって二糖類の分解を抑制して、糖の吸収を緩やかにする働きがあります。

小腸で吸収されなかった糖類は大腸に送られ腸内細菌によって分解され、炭酸ガスと水になります。大腸で発生した炭酸ガスは大腸の運動を活発にして便通を改善します。

有効性

空腹時の血糖値が102~147mg/dlの10名に最初の4週間、1.8gの桑の葉を1日3回摂取させ、数週間後に偽薬を4週間摂取させて比較したところ、桑の葉を4週間摂取した後に空腹時の血糖値変化率の低下がありました。

ヘモグロビンA1cの平均が7.6の患者9名の臨床試験で桑の葉1.8gを1日3回、2~4か月間摂取したところ9名中6名のヘモグロビンA1cが6.3まで低下しました。

摂取方法

継続摂取によって効果が期待できます。
血糖値のコントロールを目的とするなら、食前15分から食中に摂取すると効果があります。

副作用

桑の葉の摂取による問題となる副作用は今のところ報告されていません。まれにお腹が張る、ガスが出るなどの症状が認められることがありますが、ほとんどの場合1か月程で収まります。

注意

糖尿病治療で糖吸収抑制薬などを服用している場合は医師と相談して使用してください。