ナトリウム

説明

ナトリウムは細胞外液に多く存在し、細胞内液のカリウムと連携して働いています。細胞膜の浸透圧、pH調整、神経伝達、筋肉の収縮や血圧に関与しています。

塩化ナトリウムである食塩を摂りすぎると、血液中のナトリウム濃度が高くなり、細胞から水分が染み出してきます。血液や細胞外液が増加して高血圧の原因のひとつとなります。慢性的なナトリウムの過剰摂取による高血圧や胃がんなどとの関連が問題となっています。

血液のpHは通常7.35~7.45の弱アルカリ性に保たれていますが、激しい運動などによって酸性になります。pHが7以下になると呼吸困難になり、pH6.8以下では死に至るのです。ナトリウムは酸を中和して血液のpHを一定に保つ働きをしています。

神経細胞の外側のナトリウムイオンと細胞内のカリウムイオンの働きによって電流が生じて、神経の刺激がデンタルされます。また筋肉の収縮もナトリウムイオンとカリウムイオンの電位変化によって起こります。ナトリウムとカリウムのバランスが崩れると、筋肉にけいれんなどが起こることがあります。

ナトリウムが細胞内に流入するエネルギーを利用してブドウ糖やアミノ酸などの栄養素が細胞に吸収されています。

腎機能が正常であれば通常は欠乏症を起こすことはありませんが、極度の多汗、嘔吐、下痢によって不足することがあります。

日本人の場合は食塩を含む味噌やしょうゆなどを使った料理が多いので、むしろナトリウムの過剰摂取による高血圧や胃がんの問題が指摘されています。


多量ミネラル食事摂取基準(厚生労働省2010年版)