植物ステロール

おもな効能
  • コレステロール低下作用
  • 動脈硬化の予防、改善
  • 良性の前立腺肥大の症状改善
説明

植物ステロールは陸生植物の細胞膜を構成する要素で、哺乳動物の細胞膜ではコレステロールが重要な構成物質となっています。

植物ステロールはフィトステロールとも呼ばれβ-シトステロール、カンペステロール、スティグマステロール、ブラシカステロールなど40種類以上の植物ステロールが知られています。その大部分をβ-シトステロールとカンペステロールが占めています。

植物コレステロールは化学構造がコレステロールとよく似ているので、コレステロールの変わりに小腸で吸収されて血中コレステロールを最大15%減少させると言われています。

コレステロールは小腸で摂取量の40%以上が吸収されるのに対して、植物ステロールは5%以下と低い吸収率ですが、コレステロールよりも先に胆汁酸と結合してコレステロールの吸収を抑える働きがあります。

植物ステロールが吸収を抑えるのは総コレステロールと悪玉と呼ばれるLDLコレステロールで、善玉であるHDLコレステロールには影響しないので、動脈硬化の予防、改善や心疾患の予防に効果があるとされています。

欧米では前立腺肥大症の症状緩和に植物ステロールを摂取する療法が確立されており、ドイツでは医薬品として承認もされています。良性の前立腺肥大において、排尿障害を改善するとされています。前立腺肥大の症状緩和に広く用いられる植物ステロールとしてはノコギリヤシエキスがあります。

また植物ステロールには慢性関節リウマチの炎症抑制、アレルギー症状の抑制など免疫機能を調整する作用があるという報告もあります。

摂取方法

コレステロール値の低下を目的とするなら、継続して1日2~3gを摂取する。これ以上を摂取しても効果は増えないとされています。

前立腺肥大の改善を目的とするならば、コレステロール低下の場合よりも少量の1日125~250mgを継続して摂取する。

副作用

特に問題となる副作用や健康被害は報告されていません。

注意

植物ステロールはβ-カロテンなどの脂溶性ビタミンの吸収をわずかですが抑制する作用があるのでいっしょには摂取しない方がよいでしょう。

抗高脂血症などの薬を服用している場合は医師と相談して利用してください。