ノコギリヤシ

おもな効能
  • 前立腺肥大症予防
  • 前立腺肥大症の症状改善
  • 男性型脱毛症(AGA)の症状改善
説明

ノコギリヤシはヨーロッパでは良性前立腺肥大(BPH)の治療薬として広く利用されています。日本ではサプリメントとして販売されています。

男性ホルモンであるテストステロンは加齢とともに分泌量は減少しますが、それに反して前立腺は積極的にテストステロンを取り込みます。前立腺に取り込まれたテストステロンは還元酵素の5αリダクターゼによってジヒドロテストステロン(DHT)に変換され、DHTの生成過剰が前立腺の肥大を招きます。

ノコギリヤシに含まれるオクタコサノールやステロールなどの脂溶成分が、テストステロンの取り込みを抑制するとともに5αリダクターゼの働きを阻害します。このふたつの作用と肥大による炎症を抑える作用によって前立腺肥大の改善に効果があるとされています。

男性型脱毛症(AGA)は毛母細胞にDHTが結びついて、毛根の細胞分裂を抑制するので髪が成長しきらずに抜けて起こるといわれています。5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、AGAはⅡ型の5αリダクターゼの影響が強いといわれています。AGA治療薬のプロペシア(フィナステリド)はⅡ型の5αリダクターゼの働きを阻害して効果を現しますが、ノコギリヤシはⅠ型とⅡ型の両方に働きます。

有効性

ノコギリヤシの臨床試験は2000例を超え、そのいずれも前立腺肥大症への有効性が評価されています。

1日320mgのノコギリヤシ抽出物を4週間、前立腺肥大の患者110名に投与した結果、排尿障害の改善がみられ、さらに15~30か月の継続投与によってよりよい結果が認められました。

ノコギリヤシ抽出物で前立腺肥大の患者を3ヶ月間治療した結果、前立腺組織におけるテストステロンの増加とDHTの減少が確認されました。

前立腺肥大の患者1334名にノコギリヤシ抽出物を12週間投与した結果、残尿感が37%に減少、夜間排尿が54%に減少、排尿困難の訴えは75%から37%に減少しました。

日本でも小林製薬による臨床試験で、ノコギリヤシは日本人の前立腺肥大症について排尿困難の改善が確認されています。

摂取方法

前立腺肥大の予防、排尿障害などの改善でサプリメントを利用する場合は1日当り200~320mgを継続して摂取する。AGAによる脱毛の改善で効果を期待するなら継続摂取が必要です。

副作用

ノコギリヤシによる副作用はほとんどないとされていますが、まれに頭痛、下痢、胃の不調、吐き気などが現れることがあります。