セレン

説明

セレンは人にとって必須微量ミネラルですが、古くから毒性の強い元素としても知られています。セレンはたんぱく質に組み込まれ、ビタミンEやCと協調して抗酸化反応において重要な役割を果たしています。また、アスコルビン酸の再生や甲状腺ホルモンの活性化、代謝にかかわる酵素の構成成分でもあります。

食品中のセレンはたんぱく質と結合して存在しているので、たんぱく質と同時に吸収されていると考えられています。藻類、魚介類、肉類、卵黄に多く含まれ通常の食事で不足することはありません。

セレンの摂取量の少ない食事を続けていると、発がんのリスクが高いなることが示唆されています。また、血液中のセレン濃度の低下は前立腺がんのリスクを増大すると言われています。しかし、セレンの摂りすぎは前立腺がんのリスクを軽減しないばかりか、皮膚がんのリスクを増大させるとも言われています。

セレンは比較的毒性が強いためサプリメントなど過剰の摂取によって中毒を起こすことがあります。胃腸障害、下痢、末梢神経障害、焦燥感、疲労感、脱毛、爪の変形、心筋梗塞、急性の呼吸困難、腎不全などの症状を引き起こすことがあります。

微量ミネラル食事摂取基準(厚生労働省2010年版)