ビタミンD
- カルシウムとリンの吸収促進
- 骨の健康維持
- 免疫の調整
ビタミンDは脂溶性のビタミンのひとつで、腸からのカルシウムの吸収を促進し、血中のカルシウムの濃度を高める作用があります。
腎臓から排泄されるカルシウムの再吸収を促進し、骨の形成や再構成に利用します。また、体内でのカルシウムの不足が起こると骨のカルシウムを血中に溶け出させるように働き、血中のカルシウム濃度を維持します。
ビタミンDはカルシウムやリンの代謝や恒常性の維持、骨の代謝に関わり、不足するとくる病、骨軟化症、骨粗しょう症などが起こることが知られています。
皮膚においてある種のコレステロールが紫外線によってビタミンDに変換されますが、日光に当たる時間の不足などによってビタミンDの欠乏を起こすので、ビタミンDは必須ビタミンとされて食事などから摂取しなければなりません。
ビタミンDを過剰摂取すると、骨からカルシウムが血中に溶け出すのを促進して、血中のカルシウム、リンの濃度が高くなります。その結果、腎臓や筋肉などへのカルシウムの沈着、軟組織の石灰化が起こり、その他の症状として嘔吐や食欲不振などがあります。
ビタミンDには免疫を調整する働きがあり、ナチュラルキラー細胞とマクロファージを活性化させることが示されています。