ビタミンK

おもな効能
  • 正常な血液凝固
  • 骨の代謝
  • 動脈の石灰化防止
説明

ビタミンKは脂溶性のビタミンです。植物によって作られるフィロキノンでビタミンK1とも呼ばれ、微生物によって作り出されるメナキノンをビタミンK2と呼びます。

ビタミンKはビタミンK依存性タンパク質の活性に必要なビタミンで、ビタミンK依存性タンパク質は肝臓で作られる血液凝固に関わる因子や骨の代謝、動脈の石灰化などに関与しています。

血液凝固と血液凝固抑制の多くの因子がビタミンK依存性タンパク質で、ビタミンKは正常な血液凝固に欠かせないビタミンです。

ビタミンKはビタミンDと共に骨の代謝に関わっています。ビタミン依存性タンパク質のオステオカルシンは骨の非コラーゲンタンパク質として25%を占めています。オステオカルシンはカルシウムを骨に取り込み、骨から溶け出しにくくする働きをしています。

血液凝固に必要なビタミンKの摂取量の目安は成人男性で1日当り75mg、成人女性で60~65mgです。通常不足することはなく、食事摂取基準で許容上限摂取量も特に設定されていません。経口摂取での副作用も特にありません。骨粗しょう症予防には摂取目標が1日当り250~300mgとなっています。納豆なら1パックで摂ることが出来ます。

ビタミンKは骨粗しょう症の治療薬としても使用され、骨量低下防止、骨折予防効果が認められています。ビタミンKを多く含む納豆を食習慣に取り入れると、高齢女性の大腿骨頚部骨折が少なくなるという調査結果もあります。

ビタミンK依存性タンパク質のマトリックスGlaタンパク質は動脈の石灰化を防ぐ働きがあります。動脈の石灰化は動脈硬化の最も重要な症状のひとつです。ビタミンKの摂取量が多いと心臓病による死亡率の低下が報告されています。

ビタミンKは抗血液凝固剤のワルファリンの作用を弱める働きをするのでワルファリンを服用している人はビタミンKの摂取には気をつける必要があります。ビタミンKを多く含む納豆、青汁、クロレラなどの摂取も避けなければなりません。

脂溶性ビタミン食事摂取基準(厚生労働省2010年版)